株式会社トーハン(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:近藤敏貴)は、全国の書店とのネットワークを活かした新規事業として、スペースレンタルプラットフォーム『ブクマスペース(BOOKMARK_SPACE)』の運営をスタートしました。
■ブクマスペースについて
『ブクマスペース』は、店頭スペースをイベントなどに提供可能な書店と、スペースをポップアップストアなどに利用したい事業者とをネットでマッチングするサービスです。出版取次トーハンの社内ベンチャー制度による事業化第一号となります。 『ブクマスペース』のWEBサイトでは、“思わずブックマークしたくなるような魅力的な書店スペース”を紹介しており、今後も登録件数を拡大予定です。スペースの利用は出版業界に限らず、サイトを通じて広く受け付けます。
■ブクマスペースのビジネスフロー
■ブクマスペースの特徴
1.【書店空間に特化したラインナップ】
・都市部や通行量の多い商店街の書店を中心に、サイトへ登録。エリアや店舗は随時拡大中。
・店舗によってはイベント時の出版物併売も相談可能。
2.【出店者のメリット】
・集客コストをミニマムに抑え、新規客層にアプローチ。
・書店の顧客層は年代が幅広く、知的好奇心が旺盛。
・スタートアップ企業や個人事業主も最短1日からの出店が可能。
3.【書店のメリット】
・既存の店舗空間を活かし、集客・収益の新たな柱に。
・意外性のある売場展開で、地域読者の来店意欲を喚起。
■試験導入事例
1. 高級ヘッドホンで、コミックや小説に出てくる楽曲が聴ける! オーディオ機器レンタルサービス「ONZO」と書店のコラボ
月額定額のオーディオ機器レンタルサービス「ONZO」のプロモーションを明文堂書店TSUTAYAレイクタウン(埼玉県越谷市)で開催しました。
このポップアップでは、書店がセレクトした音楽を題材とするコミックや小説を陳列。その作中に登場する楽曲を、ONZOが提供する高級ヘッドホンで試聴できる、書店ならではのコラボ企画を実施しました。複数のカルチャー系メディアに取り上げられ、ONZOのWEBサイト訪問者数も大幅に増加し、新規会員登録数は前月比120%を記録しました。
株式会社ONZO様のコメント
「オーディオ雑誌をお読みのお客様にサービスをご紹介したり、コラボスペースの書籍をきっかけにお客様との話がはずんだりと、書店コラボだからこその訴求手法でした」
2. 生活者との信頼関係がキャンペーンを成功に導く!宅配ネットスーパー「OniGO」のユーザー獲得キャンペーン×書店
東京都内23区を中心にサービスを展開する、食料品や日用品を「10分」で届ける新しい宅配ネットスーパー「OniGO」。新規ユーザー獲得キャンペーンを複数書店で実施しました。より多くの人へのサービスPRを目的に、トラフィックの良い駅周辺や商店街沿いの書店で、軒先にブースを設けてキャンペーンを展開。連日の新規会員の獲得に繋げました。
OniGO株式会社様のコメント
「町をゆくお客様と書店との心理的な距離がとても近く、軒先に立つ私たちの話も関心をもって聞いていただけました。書店さんからも『賑やかな雰囲気が出て良かったです』と言ってもらえて、有難かったです」
■サービス開始の経緯とねらい
近年、資産をシェアして利用するシェアリングエコノミーが拡大しつつあります。流通・小売業界では店舗空間の有効な活用法として、ポップアップストアやオフラインプロモーションへのスペース提供が注目されています。出版業界においては、コロナ禍もあいまって市場環境が大きく変化する中で、書店の収益を確保し、地域コミュニティの核として活性化する取り組みが求められています。
そこでトーハンは、書店の特色である「客層の広さ」に着目し、既存の店頭スペースを他業界からも簡単にアクセス可能とすることで、新たなビジネスチャンスを創出できると考えました。トーハンは『ブクマスペース』を通じて、書店には店頭の賑わいと新たな収益源を、出店者には幅広い消費者との接点を、来店客には予想外のモノやサービスと出会う楽しさを提供してまいります。
■今後について
現在の2都県11店舗から、事業展開エリアの拡大を図り、2022年度末までに全47都道府県の書店スペース登録を目指します。様々な事業者様の商品・サービスとの相乗効果で、街の書店に新たな賑わいを生み出し、地域社会の活性化ならびに出版マーケットの拡大に寄与してまいります。
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